輪の形をした分子と輪にぴったり収まる形の分子でそれぞれミリ単位のゼリー状ゲルを作り、分子同士の強い吸引力を利用して接着させることに、大阪大の原田明教授らの研究グループが成功した。人間の体を構成するたんぱく質や糖こいつはたんぱく質に対してのツールチップなどの有機化合物は、特定の分子を見分けて結合したり、離れたりして機能しているが、ゲルの使用で分子の世界で起きていることを肉眼で観察できただけでなく、医療への応用も期待できるという。
英科学誌ネイチャー・ケミストリー電子版英科学誌ネイチャー・ケミストリー電子版についてのツールチップに15日、発表した。分子の輪は1ナノメートル(ナノは10億分の1)以下だが、緊密に接着し想定されるほとんどの負荷に耐えられるという。分離した細胞の結合や修復、がん細胞などが成長するのを阻止する目的で応用できる可能性がある。